街の活性化に関する企画・プロデュース業務 株式会社ELC JAPAN
代表ブログ
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2020/07/01

ELCブログ―生き方改革―(23)強烈な心の波動の効果

商店街の個店の努力

商店街の会合に出席しました。いろいろな話題が出ましたが、おのずと社会全体の不景気の話、そして売り上げの減少という方向に話題が収斂していきました。

そのなかで、ブティックのオーナーの意見が印象に残りました。

「2週間ほど前に、気がついたことがあります。お店に立っていても、笑顔がない自分に気がついたのです。何か考えごとをしているのでしょう。だからお客様が来店しても、すぐに笑顔の対応ができない自分に気がついたのです。そこで、心を外向けにして、笑顔を心がけるようにしたのです。そうしたら、お客様も笑顔で応えてくれるんですね。なにか自分から『心の波動』が出始めたんでしょうかね」という話でした。


かたづけ士登場

その「心の波動」という表現に、私はその前日に行われた「日本初のかたづけ士」のセミナーを思い出したのです。その方は、日本で最初の「かたづけ士」という称号を特許庁に登録できたと言います。

その「かたづけ士」の方は新小岩の商店街の、ある靴屋さんのお店のかたづけをコンサルティングしていました。9月から11月までの3ヶ月の予定で、お店の中や、倉庫、事務所等、総合的に一週間に二回アドバイスをしていたそうです。まったく整理整頓ができない店主だそうで、毎回少しずつアドバイスをし、そのたびにアドバイスに基づく実践を行ってもらいました、そしてそのビフォアとアフターをiPhoneで写真に撮って、そのつどかたづけ士に映像を送ってくるので、それにまたコメントするという次第でした。

縁があって、その一部始終をNHKが取材を続けていて、3ヵ月後にその効果を放映しようとしていたのです。しかし開始して一ヵ月半ほどたったころ、かたづけ士は少々不安になってきました。何の変化も現れないからです。このまま、結果も出ないまま3ヶ月が過ぎたら、NHKに申し訳ないと。


奇跡が起きた

ちょうどそのころ、プロ野球セリーグのジャイアンツ優勝記念セールを商店街として行うことになり、その靴屋さんもそのイベントに参加しました。初日、倉庫にあった在庫の運動靴のうち100足を大幅に値下げして店頭に出しました。

たまたまその日の夕方、一人のフィリッピンの女性がお店に入ってきて、値下げした100足の運動靴を全部買いたいと言ったので、宅配便で届けることにしました。びっくりするやら嬉しいやら。そうしたら次の日もまたやってきて、新たに店頭に出してあった100足もほしいといいます。そして話しているうちに、結局のところの在庫品全部を買うことになりました。都合500足です。ありえないような奇跡が起きたのです。

NHKのスタッフは、たまたまこの場面のときにお店にいたので撮影することができました。「これは『やらせ』じゃないかと思われるくらいの劇的な場面ですね」と少々不安を抱きつつ。

しかし、やらせと疑われるような心配は要りませんでした。なぜなら、どうしてそんなにたくさん買うのかと問うと、「フィリッピンの私の実家のある地方で、この夏、地震と津波があって故郷が壊滅状態になったのです。だから少しでもみんなの生活を支えたいのです」という答えが返ってきたからです。彼女の家族愛、郷土愛から出た行動だったのです。

その彼女の家庭愛、郷土愛の波動がとても純粋で強烈だったので、NHKの取材の時期と合致したのでしょう。


心の波動とは何か

生前、掃除というのは単なる整理・整頓ではなく磨き込みだと言い切って、中小企業の多くの社長を虜にして、経営改善の神様だと信じられてきたコンサルタントがいました。一倉定氏です。一倉定氏は「社長の販売学」の中で、心の波動のことを「オーラ」と呼んでいます。

このNHKの奇跡の話も、靴屋の店主からオーラが発信されたと考えることができます。毎日毎日少しずつかたづけをしていった、そのプロセスのなかで、彼の意識も次第に雑然とした状態から段々とかたづけに集中していったのでしょう。お店や事務所空間が次第にピカピカに磨かれて行って、それに合わせて、彼の意識も純化されていったのではないでしょうか。意識の純化すなわちオーラの発信。そのオーラに、お客様が感応していったと考えることができます。


オーラの法則①――当たり前のことを他人の何倍もの努力でやり続ける。

この靴屋さんの話は、誰もができる当たり前のことを毎日毎日やり続けたということです。そのとき、オーラを発するようです。


藤沢駅そばで画廊喫茶をやっている女性店主が顧客減少で危機的になったときに、相談に行きました。アドバイスを受けた通りに、翌日トイレを徹底的に磨きこんだ時にトイレ掃除だけで記録的な売り上げ増を体験したのも、このオーラの法則です。

さわりの部分を紹介します。『彼女はいつもより1時間早くお店に行ってオープンする前の1時間、トイレ掃除を始めました。小窓のガラス戸はもちろん、便器も、水を貯めるタンクも床も、それこそ無心に磨きました。汗びっしょりかいて一生懸命に磨きこみました。

そして、いつもの時間になったのでお店を開けたのです。するとどうでしょう、次から次へとお客が入ってくるではありませんか。いつもなら午前中に数人というところなのですが、その日はなんと午前中に30人も来たのです』という具合です。


そもそも商売とはひたすらお客様のためにサービスをすることです。


この基本さえ守ればすべてがうまくいくという体験をしたのも、東北の薬局の店主です。これはブログ④で取りあげました。『お宅のルルはよく効く』といって、わざわざ遠回りをしてお店に買いに来るお客さまに支えられて繁盛しているお店です。

お客様の目線で、お客様の健康を心底考えるという当たり前のことをひたすら実践しているから、その強烈な思いがオーラを発しているのです。


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