街の活性化に関する企画・プロデュース業務 株式会社ELC JAPAN
代表ブログ
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2019/08/25

魅力あるまちづくりと生き甲斐づくりのポイントー⑧ 気づきの深さと成功の広がり

成功の波及効果

ところで、このポイント⑥の原理原則は利害関係の当事者間だけで働いているのではないようです。

というのも、最後まで反対していた女性に対して私が反省して謝ったことから、事業が急展開して動き始めましたが、これは私たち二人だけの間に起こったのではなく、プロジェクト関係者全員に同じようなことが起こったからです。

関係者全員がお祭りのように、感動的に取り組み始めたのです。

 関係者たちが、それぞれの持ち場で情熱的に集中的に動き始めたのです。その区では初めての再開発事業でしたから、私たちもとまどったり、躊躇したりということはありました。しかし皆でその難局を乗り越えていきました。その情熱的な連係プレイは社内でも大きな話題となりました。


空間への広がり

さらに、この直後から、新しい仕事が続々と入り始めました。東京都からもA区やN区からも、あちこちの行政から仕事が入り始めました。大手の公社からも私への直接指名で新しいまちづくりの仕事が入り始めたのです。再開発事業が点から面へと大きく展開し始めたのでした。

何の営業活動もしていないのに、新しい仕事が次々と入り始めたのです。

恐らく、「あの私鉄駅前で行き詰っていた再開発事業が劇的に蘇ったらしい」と、関係企業の社員の間で噂になったのでしょう。世間話として格好の材料となっていたのでしょう。



未来の時間への展開

 それから30年。2年前の2017年。

 弊社は、都内のあるJR駅前で再開発事業に取り組んでいました。ちょうどその日、準備組合としてディベロッパーを決めることになっていましたが、数社の候補企業はどれも遜色なく決め手を欠いていました。


 その日の総会が始まる直前、会場となる区民会館の1階で、ある年配の男性から声をかけられました。「以前、私鉄A線の駅前で再開発をやっておられたOOさんではありませんか」「そうですが」、「当時の参加組合員である公社の担当者としてご一緒させていただいた者です。あの時の再開発事業のことは一生忘れられません。本当にありがとうございました」と。私も漸く思い出しました。


そこで私は、デベロッパーを決めるその総会で30年前の方とお会いしたことを話しました。私鉄駅前で一人の女性の反対で行き詰っていた事業が劇的に展開して、奇跡が起こったという話を皆の前でしました。「どんな難局であっても、希望を失わなければ、道は必ず開ける」と。


数社の企業の内の一つが、その話に強烈に反応したのです。「私たちはそのような信念をもって取り組みたいとずっと念じてきました。ぜひこの事業に参加させてください」と、感激の声で発表されました。総会参加の一般権利者の方々もみんな同調しました。

30年前の感動が、30年経って再び燃え上がったのでした。


深い気づきは時空を超える

これは、心理学者のユングが発見した普遍的無意識の世界に通じる、時空を超える出来事と言えるかもしれません。人間社会のすべての意識の根底に流れる基本的な善の意識に通じたということでしょうか。


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